フィンランド発のデリバリーサービスWolt。
世界的な評価が非常に高く、2020年3月に日本に上陸してから、またたく間にその活動範囲を広げ、現在では多くの都道府県でそのサービスを展開しています。
日本ではUber Eatsや出前館などがメジャーなサービスとして台頭する中、水色の鮮やかな衣装を身に着けたWolt配達員も、チラホラと街中で見かけるようになりました。
コロナ過の影響でデリバリーサービスの需要は大幅に増え、稼げるバイトとして注目を集めていますが、そうなれば気になるのはWoltで働く上での給料がどれほどのものかということです。
woltならではの利点や、上手な報酬の受け取り方を、これから紹介していきたいと思います。
Wolt配達員の給料の仕組み
Woltの給料の仕組みは基本報酬と、それ以外のインセンティブ報酬によって構成されます。
配達員はそれらの仕組みを理解し、最も効率のいい配達方法で配送していくのが上手に稼ぐコツです。
Wolt専業で稼ぐ配達員もいれば、副業として稼ぐ配達員もいるので、他社との違いをしっかりと理解し、メリットを見つけるために、給料体制をきちんと理解しておくことは重要だと言えるでしょう。
また、Woltは最低時給保証というものがあり、保証制度も充実しています。
基本報酬
基本報酬は、一度の荷物配送で貰える報酬です。
固定料金と距離料金の二つに別れており、配送によって発生した二つの料金の合計が、一度の配送でもらえる報酬となります。
固定料金は東京では450円、他都市では400円になっています。
距離料金とは、荷物を受け取ったお店から配達先までの距離によって発生する料金で、1kmごとに100円となり、距離が長いほど報酬が加算されていきます。
仮に東京での配達で、5km先に配達先があった場合、
固定料金450円+距離料金500円=950円の報酬を受け取ることができます。
この距離料金が他社と比べたWoltの大きな利点であり、たくさん走れば走るほど、一度の配送による報酬を上げることができます。
ちなみにUber Eatsの距離料金は1kmで60円なので、距離料金だけを見て考えるとWoltはかなりお得です。
インセンティブ報酬(ウィークリーボーナス・ブースト)
インセンティブ料金は基本報酬以外の報酬制度で、条件達成により入手できるウィークリーボーナスと、不定期開催による追加報酬のブーストがあります。
まずウィークリーボーナスですが、一週間で達成した、配達の数によって報酬が加算される
システムです。
表に起こすと以下のような感じです。
配達回数 | 報酬 |
---|---|
25回 | 1000円 |
50回 | 3000円 |
75回 | 6000円 |
100回 | 10000円 |
125回 | 14000円 |
150回 | 18000円 |
175回 | 23000円 |
200回 | 30000円 |
225回 | 37000円 |
250回 | 45000円 |
そしてブーストとは、Woltが不定期で開催する基本料金がアップする時間帯の事です。
400円の固定報酬が500円になったり、距離料金も上がるので、非常に稼ぎやすくなります。
雨の日や雪の日など、配達員が働くのを敬遠する日に起こることが多く、配達員の確保と、モチベーションアップのために行われていると思われます。
最低時給保証制度
最低時給保証は、自分が働く時間をあらかじめ予約しておくことにより、その時間帯に限り、一切配達の依頼が来ず、仕事が無くても時給を保証してもらえるという制度です。
保証金額は東京では1300円、それ以外では1000円となっています。
ウーバーイーツや出前館では、エリアの配達件数が多い代わりにこのような保証は行っていません。
Woltはまだ上記2社ほど普及していないので、働きたくてスタンバイしているのに仕事が回ってこないということが起こりえます。これで配達員が損をすることを防ぐためにこの保証制度が必要となってくるのです。
ただし、保証をうけるには以下の条件をすべて満たす必要があります。
・配達エリア内にいること
・オンライン状態である
・配達依頼が来れば配達できる状態であること
もしもの時のために、働く時間が決まっているときは事前にシフトに予約を入れて、保証を受けられるようにしておきましょう。
Wolt配達員の給料日の支払い日
Wolt配達員の給料の支払日は月に2回となっています。
月の1日~15日までに稼いだ金額はその月の25日までに振込となっており、16日~末日までに稼いだお金は、翌月の10日までに振り込まれる形になっています。
他のデリバリーサービスでは週に1度振り込みのところもあるようですが、普通のアルバイトに比べれば、半月刻みである分、便利だと言えますね。
Wolt配達員の給料を上げる5つの方法
Woltに限らず、他のデリバリーサービスでも言えることですが、給料を上げるために必要なのは、配達員がどれだけ効率のいい配達方法を行い、稼げる時間帯で働くかです。
Wolt配達員は、扱いとしては個人事業主です。決まった時間に決まった給料をもらうのではなく、自分の稼働時間を好きに選べる分、目の前の依頼を機械的にこなしていくのと、様々な面で工夫して働くのとでは、その報酬に大きく差が出ます。
ポイントとしてはダブル・トリプル配達、ピークタイム、土日の稼働、インセンティブ報酬と配達スピードです。
人それぞれの置かれている状況や、働く都市でも違いは出ますが、自分に合った稼ぎ方を見つけていけるといいでしょう。
順番に解説していきたいと思います。
ダブル・トリプル配達
ダブル・トリプル配達とは複数の依頼を同時に行うことです。
これを行うことにより、短時間で配達回数を増やし、効率的に稼ぐことができます。
しかもWoltでは同時配達でも1件ごとに報酬が支払われるため、同時配達中での走行距離がまとめて計算されてしまうUber Eatsなどよりも、利点が大きいんです。
Woltではこの同時配達を最大で4件まで掛け持ちすることができます。
ただし、多くの同時配達は運が良ければの話で、いつでも出来るわけではないことを頭に留めておいてください。
さらに同時配達を行うことに夢中になっていると、最初に受け取った荷物を届けるのが遅れてしまうことになりがちです。人の迷惑になってはいけないので、注意して行うべきでしょう。
ピークタイム
ピークタイムとは、デリバリーサービスへの注文が多く、配達員への需要が高まっている時間帯のことを言います。
ブーストと大体同じで、こちらはランチタイム及びディナータイムに発生しやすいです。
不定期に開催されますが、基本報酬が上がるので、普通の時間帯よりも多くの報酬を得ることができます。
活動する都市(エリア)によって、プラスされる基本料金は違うようで、やはり東京で高くなる傾向にあるようです。通常時間の報酬450円から700円まで上がったという人もいるくらいです。
土日に稼働する
やはりフードデリバリーは土日に利用される方が一番多いです。注文数が多くなるため、当然行える配達件数も平日と全然違います。
さらに土日は基本報酬がアップします。
エリアによっては11:00~14:00、17:00~21:00のピークタイム時のみ、土日の基本報酬アップが適応される場合があります。
普通のアルバイトでも土日は時給がいいというパターンはありますが、フードデリバリーでは平日働くのと土日に働くのとでは、稼げる額が大きく違ってきます。土日休むことに特にこだわりがないのなら、土日は積極的に稼働していくことをおすすめします。
インセンティブ報酬で稼ぐ
配達員が稼ぐ上でベースとなるのはやはり基本報酬ですが、インセンティブ報酬を軽視してはいけません。
前述したウィークリーボーナスとブーストをうまく活用するのですが、ブーストは不定期に開催されるので、意識的に活用することは少し難しいかもしれません。
フードデリバリーでは働く時間を自分で好きに選べるので、ピークタイム時に活動するようにしたり、悪天候でも気にせず働くようにすれば、ブーストによる基本報酬アップを狙いやすくなります。
ウィークリーボーナスによる報酬は、25回刻みでもらえますが、250回達成は現実的に考えてかなり難しいです。
自分であらかじめ目標を立てて、この回数まで頑張ろう、というように調整していけばうまくボーナスの恩恵に預かりやすくなります。
配達スピードを上げる
Wolt配達員は、自分で配達手段を選ぶことができます。
自転車、バイク、軽貨物車とありますが、おすすめはバイクです。わざわざ軽貨物車を利用するというのはハードルが高いですし、バイクは小回りが利きます。そして当然自転車を使うよりも配達スピードが速いです。
バイクを使うことにより活動エリアを広げ、かつスピーディに仕事をこなすことができるため、バイクでの配達はメリットが大きいでしょう。
さらにWoltは基本報酬の距離計算の額が大きいというのも大きなポイントです。走れば走るほど報酬が上がるので、長い距離を走れるバイクは利点が大きいです。それに、自転車は体力的にも疲れます。
原付バイクなら安く手に入りますし、これから本格的にフードデリバリーで稼ぐことを考えている人は、バイクの購入を検討してみてもいいかもしれません。
Wolt配達員の時給や1ヶ月の給料はどのくらい?
今フードデリバリー業界は需要が多く、普通のアルバイトと比べても比較的稼げます。
Woltの時給は大体1000円~1400円くらいです。
ただ普通のアルバイトと違い固定ではないので、そのバラつきは大きいです。土日に稼働するかでも変わってきますし、配達手段、運などにも影響されます。調子がいいときは2000円以上稼げることもあります。
月収は週40時間働いたとして、20万~20万後半にかかるかといったところです。
ただしこれはWolt専業で働いた場合です。実際にはほかのデリバリーサービスと兼業している人も多いので、うまく稼働すればこれ以上稼ぐことも可能でしょう。
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